Continuer Inc.

EN
JOURNAL

I LIKE

Continuer Inc.|JOURNAL
2020.12.24

人が愛着を持つものには、もちろんその人らしさが表れる。コンティニュエにゆかりのある方々に話を聞くと、それらは、当たり前のように「普遍的」なものが多かった。もう少し言うと、日々を少し彩ってくれる高揚感を与えてくれるもの、身を引き締めてくれるなどの「オン」的なものと、気持ちリフレッシュさせてくれるような「オフ」的なものが両方存在する。セレクトショップでものを扱う私たちにとって、鮮度あるものを提案する一方、そんな人にとっての「相棒」になり得るものをこれからも提案出来たら良いな、なんて事を少し考えながら、皆さんの「I LIKE」をちょっとだけご紹介させていただきました。

Edit : Shigeyuki Nemoto(Continuer)

 

 

「白シャツ」と「MORRIS MINI TRAVELLER MkⅡ」

服というものに目覚めた高校生の頃から好きなもの。特に特定のブランドの好みなどはないけれど、買い物に行くと結局は「白いシャツ」を買ってしまうことが多い。着ると気が改まる。身が引き締まる。そんな白いシャツの存在が好きです。1969年式のこのミニは、馬車の名残を木製パーツであしらったデザインが好み。あと「やれ感」だったり、世話のかかるところも魅力。ちょっとマニアックな話、「MkⅡ」 は生産されたのが2年足らず、希少価値は高め。この愛車を走らせると、慌ただしい日常から解放される感じが堪らないのです。

山岸 稔明 / YELLOWS PLUSデザイナー

海外でも高い評価を得る日本を代表するドメスティックブランドの[イエローズプラス]デザイナー。洗練されたラインを描かせたら業界随一。コンティニュエでは2002年の創業から取り扱い。

 

 

「バスオイル」と「Kの刺繍入りのハンカチ」

20年以上使い続けているのが「アロマセラピーアソシエイツ」バスオイル。今は4~5種類必ず常備してその日の気分で選びます。体調によって違う香りを足して別の組み合わせを試したりしながら、バスルームを調光してゆっくりとした時間を楽しみます。今日を一度リセットし、新しい明日へ向かうために必要なもの。イニシャル「K」の刺繍入りのハンカチは、40年ぐらいかな?ホワイトかオフホワイトのどちらかが必ずバッグの中に入っています。このハンカチ達は、高価なものではないけれど、アイロンをかけ、気持ちを整えること、それは変わらぬ日常への習慣ですが、大切にしている大好きなものと時間です。

坂本 久仁子 / スタイリスト

シンプル&エレガントなスタイリングが支持され、ファッション誌、女性誌、広告などで幅広く活躍。多くの女優やアーティストも担当。ジュエリーの知識を生かしたトークショーや、女子美術大学の非常勤講師も務める。

 

 

サッカー/FOOTBALL

小学校からサッカーを始めて、高校で身体能力の壁にぶつかる。(笑)それでも筋トレは大嫌いで、テクニックのみ磨き続けました。当時よく言われたのが「格好でサッカーは上手くならない」でした。だけどサッカーギアは大好きで、スパイクやらユニフォームやらはこだわりを持ち続け、今でも旅先で好きなデザインのギアがあれば蒐集し続けています。そして今まさに世田谷区シニアリーグ3部の最終戦が迫っています。今はやっと必要性を感じた筋トレを頑張りつつ、11/23の試合に備えています。これからも自分なりにサッカーを続けて、それが何歳になるかわからないけど、未だ現役のカズが引退する年齢までは続けたいなと考えています。

田中 貴志/AD・グラフィックデザイナー

1977年生まれ。文化服装学院卒業後、セツモードセミナーに通う。現在はフリーランスで、ブランドのアートディレクションや写真集のデザインなど幅広く活躍。

 

 

SPECIALIZEDのマウンテンバイク

僕はものが好きです。ただそんな僕でもコロナによる緊急事態宣言下では、皆さんと同じようにとても価値観が揺らぎ、こんな状況の中でファッションって必要?なんて事を考え悩んでいました。そんな中、コロナ禍での車以外の移動手段として購入したのがこのマウンテンバイク。ニューヨークの現地のワークマン達が颯爽と乗っている姿に憧れを持っていました。もちろんメイド・イン・アメリカ。この買い物がきっかけとは言い切れないけれど、今はマインドもチェンジ。気持ちも以前よりナチュラルになった気がしています。やっぱり僕はファッションや好きなものから得られる高揚感を大事にしたいし、そういった日常の楽しさをこれからも創り、伝えていきたいと思っています。

西野 大士/にしのや ディレクター

パンツ専業ブランド「ニート」のデザイナーをはじめ、多くの有名ブランドのPRを請け負う敏腕ディレクター。自他共に認めるもの好き。そして大のアメリカ好き。

 

 

フィルムカメラ「CONTAX T3」

購入したのは5~6年前。好きな写真家、ヴォルフガング・ティルマンスが使っていたのを見たのがきっかけで、何度か修理に出しつつ、ずっと使っているとても好きなカメラです。私自身、デジタルもアナログも両方好きですが、フィルムで写真を撮るという行為はやはり特別。何となく2度と戻れない、繰り返されない、ある瞬間を切り取るような感覚で、一枚一枚への愛着が増す気がしています。写真を撮るという機会は多いけれど、現像してもらうまで仕上がりがわからないのはフィルムカメラならではの感覚。プライベートでマイペースにスナップ写真などを撮って楽しんでいます。

瀬田なつき/映画監督

1979年大阪府生まれ。東京芸術大学大学院映像研究科映画専攻修了。最新映画監督作『ジオラマボーイ・パノラマガール』が2020年11月6日より新宿ピカデリー、ホワイト シネクイント他、全国の映画館で公開中!

 

公式サイト

 

WRITTEN BY

Continuer
Continuer