Continuer Inc.

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JOURNAL

シンプルに見える、奥深い世界

TALK|Hirotaka Nakagawa × Shuji Shimazaki
2018.10.01

【10 eyevan Special Release Exhibition】開催記念

10月6日(土)から、新店舗<CONTINUER NIHOMABSHI>での開催が決まった【10 eyevan Special Release Exhibition】を記念して行われた対談企画。10 eyevanデザイナー中川浩孝氏を迎え、Continuer Inc.代表 嶋崎との会話の中からブランドのさらなる魅力を探ります。

 

(写真右)中川 浩孝 10 eyevanデザイナー

(写真左)嶋崎 周治 Continuer Inc.代表

 

「直線と曲線。そして偶然の10

 

(嶋崎)

なんだかこうやって改めて話しするのは恥ずかしい気もするけど、今日は宜しくお願いします。

 

(中川)

こちらこそ。会えばよく話すけど、この感じは新鮮ですね。

 

(嶋崎)

出会ってからはもう12、3年経ちますもんね。京都で会ったのが最初でしたっけ?

 

(中川)

そうですね。僕がまだ京都にいて、某眼鏡店で働いている時ですかね。嶋崎さんたちが立ち上げたContinuerもまだ3人くらいの少人数でお店をやっている時で。あの時はまた全然違う話をする為に会いましたが、その話はまた今度、時間ある時にしましょうか。

 

(嶋崎)

脱線しすぎちゃいそうなのでそうしましょう(笑)

あ、そういえば聞いたことなかったけど、その頃からアイウェアのデザインをするということは考えていたんですか? そういう話はしなかったような気もするんだけど。

 

(中川)

はい。もうその頃からデザインに関しては志していましたね。その時は話していなかったけど”漂わせて”はいたと思いますよ(笑)

 

(嶋崎)

確かに(笑)

そこに留まっている感じよりは、やりたいことがあるんだ、っていう空気は漂っていたかも。でもそれからはあっという間に世界的に活躍するデザイナーになっちゃって。

 

(中川)

いえいえ、形になるまで時間はかかりました。あの頃は漠然とこうなりたいという思いはありましたが、当たり前に今の状況になることは想像していなかったです。

 

(嶋崎)

今や応援していますと自分たちが言うのもおこがましい感じですが、中川さんとは同学年だし、同じ西東京出身だし、そういうのも含めて、当初から応援したいな、という気持ちでした。

 

(中川)

ありがとうございます。僕らからしても新しいブランドを立ち上げる時など、最初に嶋崎さんたちに商品を見せて感想を聞くこともありましたね。

 

(嶋崎)

そうでしたね。気が付けば随分長く、中川さんのデザインワークを見させてもらっている立場ですが、中川さんが描く、「ものづくりの信念がバックボーンにある」この【10 eyevan】というブランドは、ひとつのジャンルを切り拓く存在だと個人的には思っています。改めて【10 eyevan】というブランドがどういうタイミングで、何がきっかけで始まったのか教えてもらって良いですか?

 

(中川)

思い返してみれば、実はさっき話にも出た嶋崎さんと会った頃、それこそあの頃から始まっていて。

(嶋崎)

じゃあアイウェアデザインを志していた初期の頃から【10 eyevan】が生まれる原型はあったと。

 

(中川)

その頃やりたいと思っていたのは、アルファベットの「IO(イオ)」というブランド。僕が好きなものというのは、どこか「逆」の要素が入っているものが好きなんです。例えば服でいうと、どこか男性的なデザインなんだけど、女性的なディティールが味付けされていたり。モノでいうと、人工的な感じと天然が混ざっていたりだとか。そういうものが好きだったから、自分でやるブランドもそういう要素を入れたいと思っていました。「IO(イオ)」というのは直線と曲線。それはどんな人でも、視覚的に認識でき、感覚的にわかる感じをやりたかったんです。

 

(嶋崎)

うん、直線と曲線は、誰でも感覚的に捉えやすい。

 

(中川)

【10 eyevan】が生まれるまでも、他のデザインの仕事をさせてもらいながら、必要なパーツ作りの知識だったり、ものづくりの経験を積ませてもらう中、運良くブランドを形にできるタイミングが来て。ただ「IO(イオ)」というのは、ブランドとしては感覚的すぎて、周りに分かりづらいと言われたんです。そんな時に、美しい道具としてのアイウェアを作るために製作していた「パーツ」の数をふと数えてみたら、それが10個だったでんすよね。偶然に。そんなことがあったらその「10」という数字も組み合わせたものの方が良いなと思って。【10 eyevan】のロゴは、直線と曲線であり、10個のパーツの集合体でもある。そう言った2つの意味を込めています。

 

(嶋崎)

やはり中川さんのパーソナルな部分が大きく反映されたブランドということですね。そういう部分が、こだわったものづくりをしていく上で重要ポイントだったりしますよね。

 

(中川)

はい。おかげさまですごく自分の思いを形に出来たという自負はあります。

※10 eyevanを構成する10個の特別なパーツ。頭がプラスやマイナスでなく六芒星の形をしたβチタン製のトルクスネジや、天然素材である貝を用いたシェルパットなど美しく、機能的にも優れたパーツを中心に組み立てられている。

※直線と曲線であり、10個のパーツの集合体でもあるという意味が込められた【10 eyevan】ロゴ。

 

 

「ものづくりと地域性の話」

(嶋崎)

実は中川さんが先ほど言った、”相反する要素”というのは、Continuerを立ち上げた時の思いもそうで。今でも、ショップの中に違った要素を組み合わせる事で新しい価値観を作りたいと思ってお店つくりをしています。やっぱりそういう感覚をお互いが持っているって、単なるジェネレーション的なものが理由だったりしますかね? それと地域性だったり??

 

(中川)

そうですね。前に共通の知り合いである洋服のデザイナーさんと3人でご飯食べた時にも、「地域性」の話にはなりましたよね。住んでる場所が考え方やものづくりにかなり大きく影響するという。

 

(嶋崎)

きっと地域性は影響しますよね。その影響によって新しい潮流との関わり方や考え方にそれぞれの特徴が出ることが多いのかな。

 

(中川)

僕らはわかりやすさをあえてちょっと「避ける」感覚ですかね。どちらかに極端に振るということではなく。例えば〇〇っぽいとか、こうだと断定されるのがあまり好きじゃないんですよね。恥ずかしいというか。

 

(嶋崎)

それが、僕ら東京郊外出身の人が持ちやすい感覚なのかな。都心のリアルなトレンドを感じながらも、そのまんまというのはちょっとな??という感覚があって、どうしても自分たちなりのフィルターを通してみたくなったり、それこそズバリなのは恥ずかしい感覚というか。

 

(中川)

西東京のローカル感がある地元で、僕が作るメガネを掛けていても、周りから浮くことなく、渋谷・青山に出掛けても小慣れたオシャレに見えるというのが理想です。都会ではオシャレにかけられるけど、地元帰ったら外すとかは嫌だし、その逆も然り。両方で自然に馴染むものを目指しています。

 

(嶋崎)

そういう意味でも程よかったんでしょうね。情報の発信源との距離感が。都心での流行りに対して一定の距離感が持ちやすかった。僕の地元である吉祥寺も渋谷に程よく近いけど、井の頭公園であったり、中央線カルチャーもあるから、都心での流行りに対する一定の距離感は保ちやすかったですし。

(中川)

でも僕らはすごく巷の流行りが嫌いとかではないんですよね。

 

(嶋崎)

そうなんですよね。「流行」が良い悪いの話じゃなく、近くに居過ぎたらもっと流行りが嫌になっていたかもしれないし、その逆でどっぷりハマっていた可能性もあった。逆に遠く離れていたらすごく憧れたかもしれないし、また反対に嫌悪したかもしれないですね。僕らはそんなに遠くじゃなかったから、「ほどほど」な距離感を好む価値観になったかもしれない。世の中の新しい流れに程よく反応し、でも程よく抑えるというか。

 

(中川)

少しだけ”ハズす” “ズラす”感覚ですね。一番人気じゃなく、二番目くらいが良いなと。

 

「新作ツーポイントと別注クリップSG

 

(嶋崎)

ブランドづくりもお店づくりも、どこまでいっても自分は自分という感覚はあるけど、【10 eyevan】は特に中川さんらしいブランドというか。それが顕著に出てますよね。

 

(中川)

最初のコレクションをローンチ前に見てもらった時も「中川さんらしい」と言ってくれましたね。また”時計っぽい”と言ってくれたのも印象的でした。

 

(嶋崎)

貴金属素材や鼈甲など、高級素材を使っていたり石などの装飾で価格が高いメガネというジャンルはあるし、それはそれでとても魅力的だけど、【10 eyevan】は「作りの精巧さ」や「緻密さ」で、価格的にも他とは異なった差別化が出来るブランドだと思います。そういうジャンルに挑戦してくれるブランドが出てきてほしいなと個人的に考えていたので、【10 eyevan】にはこれからもそういったジャンルの中心的存在になっていってもらいたです。

 

(中川)

正直自分では客観的に見辛い面もありますし、ユーザーの方に対してはまだちょっと分かりづらいプロダクトを作っているかな??という認識もありますが。

 

(嶋崎)

でもこういうのが新しいと思うんです。これは僕の想像なんですけど、腕時計って時間を刻まなくていけないから機械的な精密さがまずは絶対必要。かつ身体に身に付けると言っても、腕に乗せてバンドで巻く形なので、掛ける方の顔に合わせて調整することを前提にしているメガネに比べると、ものづくりの精度を高めやすい。逆にメガネはカッチリ作りすぎていると、道具としては成立しにくい。なぜかというと顔はどうしても左右不対称だったりしますから、1mmもブレないヒンジとか、全く調整できなかったり交換できない鼻パッドだと道具として機能しない。メガネはフレキシビリティを持っていることが道具として成立する要素だと思うんですよ。

 

ただ、その分、その道具としての機能を満たした上で、機械式時計の世界のような「緻密さ」を持つ方向には進化しにくかったのかな、と。

 

今までも「メガネ×宝飾品」というジャンルはあったけど、一見シンプルでありながら「緻密さ」の方向に進化している【10 eyevan】は、その意味で特別なブランドだと思います。

 

(中川)

ありがとうございます。僕はさりげなく新しいカテゴリーであり、「シンプルで独自性がある」という作り手、クリエーターにとって一番難しい課題にはチャレンジしていこうかと思っています。色々やれば独自性はつくけれど、そうじゃなく一見シンプルに見えても、緻密で独自性があるプロダクトが成り立てば良いなと。

 

(嶋崎)

楽しみです。それはそうと、【10 eyevan】のフレームは僕の顔幅に合わないのが一番残念なんですけど(笑)

(中川)

掛けれるサイズを別注しましょうか(笑)

今後の課題はそのバリエーションということで。

 

(嶋崎)

宜しくお願いします(笑)

でも中川さんは大体全部かけられるでしょう?

 

(中川)

いや、僕の思いは形にするけど、全部が全部自分がかけられるデザインにはしていなくて。自分で掛けられるのは4型作ったら大体1型くらいですよ。でもそれはしょうがいなと思っています。自分が掛けるというものの範囲だとすごくデザインの幅が狭くなってしまうからやっていませんね。

 

(嶋崎)

それでは、いつも想定する掛け手っているんですか?

 

(中川)

あんまり具体的にはいないです。どちらかというと自分がブロダクトとして良いなと思う全体像の形を作って、結果誰かに合えば良いというのが基本な考えですね。だからターゲットは全然ないです。その分実は自由度が高いですよ。

※最新作であるリムウェイ式のツーポイントフレーム。

(嶋崎)

この新作のリムウェイ方式のツーポイントフレームですが、すごく美しいですね。こだわった点や苦労した点はありますか??

 

(中川)

今回は構造の寸法とか設計に関して頭が割れそうになるくらい苦労しました。最初、「スライドするつかみ」を考えたんですよ。単純につかみがスライドしたら格好良いなと。ただその後なかなか順調というわけにはいかなくて、工場の人も、このレベルのプロダクトだとCADレベルの図面でないと製作に至るまでに動いてくませんでした。けど悩みに悩み、最終的な構造、寸法などは当初の設計通りに仕上がりました。あとデザイン面で注意したのは、これだけパーツ点数も多いとちょっとごちゃつく感じになりそうだったので、そうならないように気を付けています。

 

(嶋崎)

さっきの話じゃないけど、一見するとシンプルだったり、主張は抑えるけど、とことん凝っているというのがいつも【10 eyevan】の隠れたテーマに感じます。各部分を見てみても、本当にすごく細かい部分にこだわりがあり、最終的に【10 eyevan】ならではの質感に仕上がっている。パーツにわかりやすい装飾があるわけではなく。

 

(中川)

ありがとうございます。よくよく見ると特殊な構造ですけど掛けると「普通」というのはいつも目指しています。

Brand : 10 eyevan

Model : ↓ No.1 / SLIDE CRIP , No.3 / SLIDE CLIP

Col : 3S / 1S LIGHT GREEN , 5S / 1S LIGHT GREEN(EXCLUSIVE)

Price : 64,000yen / 28,000yen (+tax)

(嶋崎)

そしてこれですね。別注させていただいたクリップオンのサングラス。かなり格好良く仕上げていただいてありがとうございます。

 

(中川)

改めて見ても、いつもより薄く、淡いレンズがどこか大人っぽく良いですね。お題をいただき僕がいくつかレンズカラーを提案させてもらいましたが、すごく良いチョイスだと思います。

 

(嶋崎)

インラインのレンズ濃度が濃い分、今回は少し新鮮さと、洒落っ気をお願いしました。改めて上品で良い色ですね。大人の女性が掛けたらクールかな。白髪の女性の方などにスタイリングして頂いたらすごく格好良いかも。

 

(中川)

それすごくお洒落!!

 

 

「天職」

 

(嶋崎)

ずっとメガネの話だったからちょっとだけ休憩しますか。そういえば中川さんは昔、音楽やってたんですよね。楽器は何をやってたんですか?

 

(中川)

ベースをやってました。

 

(嶋崎)

やはり少しだけ”ずらして”きましたね。けど一番モテるとも言われているイメージがあるけど。

 

(中川)

そうなんですか笑

でもあれですよ、僕、兄貴、いとこの3人でスリーピースやってたんですけど、曲はジャッキーの映画のサントラをカバーしていたり。

 

(嶋崎)

ある意味お洒落!

 

(中川)

ジャッキーが世代的に好きで。嶋崎さんも世代でしょう?

 

(嶋崎)

でも僕はサモハンキンポーにシンパシーを感じるタイプで(笑)

 

(中川)

嶋崎さんもやはりずれてますよ(笑)

あとリーリンチェーも好きでしたね。

 

(嶋崎)

やはり中川さんはずらしてはいるけど、どこかで格好よさが残っているな(笑)

No.2感が好きなんですね。

それじゃあ、音楽以外で現行の趣味とかはないんですか?

 

(中川)

全くないですね。どちらかというと仕事が趣味になっているというか。休みでもデザインを書き溜めていますし。暇だとつい落書き的に書いてしまいます。

 

(嶋崎)

デザイナーという仕事が天職なのですね。

普段生活している中で、別のジャンルのものを見て、それがデザインをする時に閃めく感じとか??

 

(中川)

そうですね。どちらかというと徐々に「溜まっていく」感じだと思います。「こういう丸み良いなー」とか、「こんな凹み良いなー」とか。そういうのが溜まっていって、それがデザインを考えた時にふと出てくる感じです。具体的に複雑すぎて覚えられない時は写真などを撮る事もありますけど。それをそのまま形にするケースもあれば、なんとなくやってみた後に、「そうか、あれに影響受けたのか」と思い出す時もあります。あと、「自由な感じ」が好きなので、自分をなるべくそういった状態にさせるようにしています。

(嶋崎)

中川さんを見てればわかりますよ。 いつも自由にしているんだろうなと(笑)

それじゃあ、一番楽しいのは時間に追い立てられたりせずに、リラックした状態でメガネのこと考えてる時が一番楽しいってことでしょうか?

 

(中川)

そうですね。やっぱり一回味わっちゃうとすごく楽しい仕事なんですよ。世の中にないものを作れるって。平面で落書きみたいに書いていた図面が、実際に立体物として世の中に「存在するもの」になるわけじゃないですか。その快感を一回知っちゃうと、他には替えられない。

 

(嶋崎)

僕も最近というか、人生の中で何度か「自分がどういうことに対して喜びを持っているんだろう?」と、内省する時間を持つんですが、やはり心に描けたものを具現化して、結果として、人が使ってくれたり、その場で楽しんでくれたりすることが、僕も一番嬉しいなと改めて思いました。具現化できるということが何より楽しい事かもしれません。

 

(中川)

まさにお店というのもそういう事が具現化できる場所ですもんね。

 

(嶋崎)

これまでの話を聞かせてもらっていると、【10 eyevan】は今後もマイペースに展開されていきそうですね。

 

(中川)

次の展開などは、今は考えられてないのが本音です。ちょっとずつストックが溜まっていってる感じはしますが。

 

(嶋崎)

そのペースでやれるというのが、やはり中川さんのパーソナルな部分が大きく反映されたブランドということですね。そういうブランドさんって少ないし、ましてや、それをこの高いクオリティで実現させているというのは唯一無二な存在かもしれませんね。

 

(中川)

そう言ってもらえるのはとてもありがたいです。でも客観的にはわからないんですよ。差別化は出来ていますか?

 

(嶋崎)

佇まいというか、その奥深さは漂ってますよ。少し記憶が曖昧ですが、たしか、倉俣史朗による家具だったかと思うのですが、以前、ある場所でじっくりと見る機会がありました。家具の底面が床から数㎜だったか浮いているような作りになっていて、家具と床の間に繊細な影ができていたんですが、それだけで、ベタッと置かれている感じとは、家具全体の存在の際立ち方が違かったんですよね。その話とダイレクトに結びつけられるか分かりませんが、細部が主体ではなく、全体を際立たせるためにさりげなく緻密な細部がある。モノの良さの本質ってそういうことだったりするように思います。

 

(中川)

そういうのすごく好きです。そういうのを力みなく出来るのが理想ですね。

 

(嶋崎)

力む事あるんですか? 中川さんはいつでも力む事はなさそうですけど(笑)

 

(中川)

そんな事もないですよ(笑)

まあ、力んでいる人には見られたくないですね。根本恥ずかしがりやなんで、突っ込まれたくないです。メガネしていても「それ良いですね!」とか言われるのも少し苦手ですし。

 

「キーワードは自由」

 

(嶋崎)

もの作りの事、ブランドの事、本質的な話はこのくらいの時間じゃなかなか全て話すことはできないですが、僕は今回中川さんと話していて、最後の方に出てきた「自由」という言葉が印象に残りました。僕には、「好奇心の赴くままに神出鬼没で自由な生き方をしていきたい」という理想があるのですが、今回はふとそのことを思い出しましたね。

 

(中川)

では今回の対談のキーワードは「自由」にしましょう。

ブランドに置き換えてみても、ずっと同じことを期待されすぎて固まってしまうより、ある種裏切って行く自由さも、まさに自由そのものだと思うんですが、【10 eyevan】もそんな予測不能な動きも出来るブランドにしていきたいとは思っています。

 

(嶋崎)

そうですよね。自らが持っている能力を発揮するには「自由」も大事な要素ですしね。中川さんは、結果的に無駄なことを排除できる環境に身を置いているというか、自分が思う理想に近い環境を構築出来ていますね。

 

(中川)

これからもなるべくそうでありたいなと思います。

 

(嶋崎)

作り手は、こんな時間の流れが早い時代だからこそ、本質的で”しっくりくる”ことをやっていかないと、それこそ面白くもないし、何よりユーザーの方にも響かないと思います。

 

(中川)

はい。さっきは自分が作ったものを客観的に見られないと言いましたが、それとは別に自分が作るものには確信があるので、それに共感していただける方にぜひ掛けて欲しいです。

 

(嶋崎)

10月6日からのイベントにも両店で一日ずつ立っていただけるようなので、その素敵な声でぜひ接客をお願いします。遅刻はしないようにお願いします(笑)

 

(中川)

声ですか?

なんだか、何を求められているかわからなくなりました(笑)

お店の場所だけは間違えないように伺いますね。

 

(嶋崎)

お客様はもちろん、スタッフも中川さんと一緒に店頭に立てて楽しめると思います。それでは当日も宜しくお願いします。

 

 

【10 eyevan】が持つものづくりの緻密さと独自性。「シンプルだけど奥深い」このプロダクトは、アイウェアというジャンルを超えた、美しい道具として存在しています。実際に触れて、掛けていただくとでさらにその魅力を体感していただけると思います。

【10 eyevan Special Release Exhibition】

10.6<SAT> – 10.21<SUN>

at CONTINUER NIHOMBASHI(10.6-10.13)

→ Continuer(10.14-10.21)

 

※デザイナー中川浩孝さんは、10/13(土)CONTINUER NIHOMBASHI(日本橋)、10/20(土)Continuer(恵比寿)の2日間、在店予定です。お近くの店舗にてお待ちしております。

撮影協力店舗

ロージナ茶房(国分寺)

TEL:042-575-4074