(嶋崎)
なんだかこうやって改めて話しするのは恥ずかしい気もするけど、今日は宜しくお願いします。
(中川)
こちらこそ。会えばよく話すけど、この感じは新鮮ですね。
(嶋崎)
出会ってからはもう12、3年経ちますもんね。京都で会ったのが最初でしたっけ?
(中川)
そうですね。僕がまだ京都にいて、某眼鏡店で働いている時ですかね。嶋崎さんたちが立ち上げたContinuerもまだ3人くらいの少人数でお店をやっている時で。あの時はまた全然違う話をする為に会いましたが、その話はまた今度、時間ある時にしましょうか。
(嶋崎)
脱線しすぎちゃいそうなのでそうしましょう(笑)
あ、そういえば聞いたことなかったけど、その頃からアイウェアのデザインをするということは考えていたんですか? そういう話はしなかったような気もするんだけど。
(中川)
はい。もうその頃からデザインに関しては志していましたね。その時は話していなかったけど”漂わせて”はいたと思いますよ(笑)
(嶋崎)
確かに(笑)
そこに留まっている感じよりは、やりたいことがあるんだ、っていう空気は漂っていたかも。でもそれからはあっという間に世界的に活躍するデザイナーになっちゃって。
(中川)
いえいえ、形になるまで時間はかかりました。あの頃は漠然とこうなりたいという思いはありましたが、当たり前に今の状況になることは想像していなかったです。
(嶋崎)
今や応援していますと自分たちが言うのもおこがましい感じですが、中川さんとは同学年だし、同じ西東京出身だし、そういうのも含めて、当初から応援したいな、という気持ちでした。
(中川)
ありがとうございます。僕らからしても新しいブランドを立ち上げる時など、最初に嶋崎さんたちに商品を見せて感想を聞くこともありましたね。
(嶋崎)
そうでしたね。気が付けば随分長く、中川さんのデザインワークを見させてもらっている立場ですが、中川さんが描く、「ものづくりの信念がバックボーンにある」この【10 eyevan】というブランドは、ひとつのジャンルを切り拓く存在だと個人的には思っています。改めて【10 eyevan】というブランドがどういうタイミングで、何がきっかけで始まったのか教えてもらって良いですか?
(中川)
思い返してみれば、実はさっき話にも出た嶋崎さんと会った頃、それこそあの頃から始まっていて。