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工場見学 2023 【福井・鯖江】- Vol.2

2023.08.22

世界でも有数の眼鏡の生産地として知られる福井県鯖江市。現在、国産眼鏡の96%以上が鯖江で製造されています。今回は新たにContinuer Inc.に加わったスタッフと共に、久しぶりに眼鏡製作の現場へ伺いました。ショップとして大事にしてきた「作り手の思い」を皆様にお届けできるよう、改めて学んだ2日間。そんな様子を前回の1日目(Vol.1)に引き続き、2日目(Vol.2)をお届けします。

Continuerスタッフの星山と西原

2日目は工場見学の前に昨日、谷口眼鏡の中村さんに教えていただいた「株式会社晃梅」に立ち寄りました。眼鏡の調整などに使う器具や消耗品を充実した品揃えで取り扱うショップ。教えていただいた便利な工具に興奮していました。

続いて訪れたのは「株式会社三工光学」。昨日はプラスチックフレームの製作現場を中心に見せていただきましたが、今回はメタルフレームを中心にご案内していただきました。

今回全工程をご案内していただいた、常務取締役の西川さん。

素早く丁寧な仕事に見入る様子。メタルパーツは工程の数が多く、機械を使っていながらもプロダクト毎手作業によって進められる工程がほとんどを占めていました。

こちらで用いられている研磨剤は元々艶のある管楽器を磨く為に使われていたものを流用しているのだそう。

左 : 専務取締役・三輪さん、右 :常務取締役・ 西川さん

現在、眼鏡の生産において多くの場合は分業制で行われています。「三工光学」はメタルフレームに関しては一部の工程を除き、ほぼ一貫生産を行なっている、鯖江でも貴重な工場のひとつ。工程を跨いでの調整や修正などは適宜直接話し合い、製品の完成度を高めていけるという点も多くの工程を一つの工場で行う強みです。丁寧かつ迅速な作業を積み重ねていく様子はデザイナーと工場や職人、双方の弛まぬ努力によって眼鏡が作り上げられているということが直接感じられる貴重な機会となりました。

お昼は「ながとそば」で福井のソウルフードとも呼ばれるソースカツ丼をいただきました。一休みした後はいつも修理などでお世話になっている「鈴木眼鏡工業株式会社」へ。

メッキ修理に関してご説明していただいている様子。様々な取引先から送られてくる為、管理を徹底し、状態も全て写真に残しつつ運営しています。

特殊な機械で金属を繋ぎ合わせている様子。

修理や再メッキなど、お客様の細かなご希望に応える為、長年培ってきた豊富な知識と技術でお客様の大切な眼鏡を蘇らせていました。

Vol.1にもありましたが全体のデザインを形にするのはもちろんのこと、日常的に使用する眼鏡として高い品質を追い求め、細部までこだわり抜いた膨大な工程が多くの職人の手を介して行われていました。今回の見学を通して、眼鏡についての理解がより一層深まり、何よりも私たちが大切にしてきた「作り手の思い」を改めて認識できた、有意義な旅となりました。

今年入社したスタッフ、西原

「お疲れ様でした。初めての眼鏡製作の現場は学びが多く、想像以上に数多くの人が携わっていて、そのほとんどが手作業で行われていることにも驚きました。培われてきた知恵や技術を結集して、一つの眼鏡ができているんだな、と。また同年代の若い方が多く働かれていたのも刺激になりましたし、現場のことを知ることでより眼鏡の魅力が深まって感じられました。書き切れない思いも含めて、学んだことを店頭でお伝えしていけたらと思います」

今回見学させていただいた工場さんで製作されている眼鏡たちはContinuer Inc.各店に並んでいます。 是非店頭にて触れていただき、そのデザインと品質を体験してみて下さい。

 

お世話になった皆様方、ありがとうございました。