工場見学 2023 【福井・鯖江】 – Vol.1
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福井県鯖江市。眼鏡の生産地として世界的にも知られ、国産眼鏡の96%以上が鯖江で製造されています。今回は新たにContinuer Inc.に加わったスタッフと共に、久しぶりに眼鏡製作の現場へ伺いました。ショップとして大事にしてきた「作り手の思い」を直接見聞きし、皆様にお届けできるよう、改めて学んだ2日間。その様子をブログ形式でお届けいたします。
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鯖江までは新幹線で4時間ほどの道のり。滋賀県米原で特急しらさぎへと乗り換え、鯖江に向かいます。前回の工場見学から数年経ち、半分以上が初めての福井となるスタッフ。車中は普段と違う遠征に楽しげな会話や綺麗な景色で盛り上がっていました。
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前回同様戦国武将の話で盛り上がる代表嶋崎とContineur店長志岐。*この後しっかり来年に向けたミーティングもしていました笑
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特急しらさぎ
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福井に入り、次第に初夏の田園風景が広がります。
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鯖江駅着。この日は大雨の予報でしたが運良く雨に降られず、天候にも恵まれました。ここから工場までは車で移動しますが、まずは腹ごしらえ。「YELLOWS PLUS」のデザイナー、山岸さんにご案内いただき、鯖江市と隣接する越前市で越前そばをいただきます。
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遊亀庵かめや
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初めての越前蕎麦は殻ごと挽いた蕎麦特有のしっかりとした香りと辛味のある大根おろし、冷たいお出汁が涼しげで暑い季節にぴったりのお蕎麦でした。
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腹ごしらえを終え、鯖江市の中心から東へ約10km進み、最初に伺ったのは1957年の創業より眼鏡枠の企画、製造を行う「有限会社谷口眼鏡」。現在では県外より若い方が谷口眼鏡を目指して移住してくるケースも多く、昔ながらの丁寧さと新たな発想を組み合わせ、幅広い世代の職人が協力してものづくりを行なっています。
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今回工場を案内していただいた中村さん。手に持っているのはバフと呼ばれるフレームやパーツの研磨に使われる物。布やフェルト等を重ねて作った円板状のバフホイールを高速回転させ、表面を磨きます。ここでは5人の職人が並びながら新作のフレームを研磨していました。
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テンプルにブランド名などを刻印する機械。テンプルを台上にセットし、ペダルを踏んで一本ずつ打刻していきます。
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段階的な研磨に使用される回転バレル研磨機。研磨機の中に入れるチップの材質、研磨剤の量、回転させる時間に伴い質感が変わる為、適宜職人が調節しながら何日間もかけてフレームが磨かれていきます。
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眼鏡作りの作業工程。各工程の中でもさらに細分化された工程があります。
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職人の細やかな仕事に感銘を受け、質疑応答タイムにはそれぞれ様々な疑問を投げかけていました。多くの質問にも関わらず丁寧にお答えいただいた中村さん、ありがとうございました。次なる”現場”は同じく河和田地区の「テンプルタナカ」へ。
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二代目の田中良明さんが行っているのはテンプルを生地から形成した後に行われる、シューティングという芯金を打ち込む作業。1本ずつ確認をしながら正確に打ち込んでいきます。
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一つのテーブルを囲い、手作業で丁寧に磨き上げていました。
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こだわりに満ちた職人が協力し合って作り上げている実際の眼鏡の製造現場では200〜300とも言われる膨大な工程、一つ一つの作業がプロダクトの魅力を高める為に行われていました。普段、セレクトし、提案してきた眼鏡に更なる気づきと魅力が感じられる経験となり、私たちが取り扱う眼鏡の価値を再確認しました。当たり前のことですが、多くの人に支えられて、私たちのショップが運営できていることを改めて実感し、今後も「作り手の思い」を大切に、皆様に伝えていければと思います。
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夕食の前に山岸さんがデザイナーを務める「YELLOWS PLUS」のアトリエにも立ち寄らせていただきました。「YELLOWS PLUS」の上質で顔馴染みの良いアイウェアは自然に囲まれた素敵な空間でデザインされています。
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手前から志岐、山岸さん、嶋崎
夕飯は山岸さんおすすめのお店、「猿の盃」にて。お刺身や地鶏の炭火焼きなどとても美味しい料理に舌鼓を打ちながら、山岸さんとの会食を楽しみました。
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この後もホテルに戻り、夜食を食べつつミーティングが白熱。
充実した1日目を終え、翌日は朝から鯖江市内を回ります。
続く。