創設は1847年にまで遡るジュエリー・時計ブランド、【Cartier/カルティエ】。どちらかといえばジュエリーブランドとしての方が認知されている印象もありますが、世界初の一般用量産腕時計を作ったのは【Cartier】と言われており、時計ブランドとしても長い歴史と豊富な実績を誇ります。
そんなカルティエが1970年代から2000年代の頭まで展開していたのが「must de Cartier」、通称マストシリーズ。高額になりがちな金をメインに使うのではなく、シルバー925をベースとしながら主に20ミクロンの厚い金張りを施す「ヴェルメイユ」という手法を採用することで、価格を抑えた廉価版ラインとして展開していました(シルバーカラーのものはロジウムメッキを施しています)。もちろん価格が抑えめになっているのも魅力ですが、全体的に丸みのあるかわいらしいフォルム、バリエーション豊富な文字盤と相まって、生産終了したシリーズながらいまだに高い人気を誇っています。